島の魅力

プリンスエドワード島というと「赤毛のアン」の物語だけが取り上げられがちですが、島にはまだまだ他の魅力もあります。かくいう筆者もはじめに島に来た理由は、赤毛のアンのファンだったからですが、何度も島に足を運ぶうちにアンよりも島そのものに惹かれ、気がつけばアイランダーになっていました。PEIの魅力と一口に言うのはとても難しいのですが、その一部をご紹介しましょう。

まず第一はやはり「世界で一番美しい島」「セントローレンス湾の庭園」とも形容される風景の美しさでしょう。島の鮮やかな赤土、緑の牧場や森、青い海と空、道端に咲く色とりどりの花、秋の紅葉ととにかくカラフルな風景は、写真家や画家の創作力をかきたてるようで、多くの写真集や絵画を生んできました。車を一歩走らせ町を一歩出ると、丘を越えるたびにのどかな美しい風景が広がり、ドライブをしていて飽きることがありません。また季節ごとに花の種類や緑の濃淡が変わり、いつ何度訪れても新鮮な感動があります。北米各地から毎夏休暇をPEIで過ごしにやってくるリピーターの旅行客が多いのも、こののどかな風景の中に身をおいて日常の疲れを癒すことが出来るということからでしょう。そんな人の心を癒す魅力が、島の風景の中にはあります。

もう一つ忘れてはならない島の魅力は、島の人々=アイランダーにあります。とにかくフレンドリーでおしゃべり好き(うわさ好きという意味もありますが…)そしてとても親切です。日本人の性格としては、親切にされたら何かお返しをしなければとつい思ってしまうのですが、彼らはお返しなど全く期待しない、単に心から親切な国民性なんだと理解するまでしばらくかかりました。アイランダーに囲まれていると、日本にいた頃より自然と人に親切にフレンドリーになっている自分に気がつきます。そんな優しさで人を包み込むような雰囲気が島にはあるようで、のどかな美しい風景をさらに気持ちのいいものにしてくれます。

 その魅力は写真集やガイドブックからはわからない、実際に島に来て感じ取っていただきたいものです。ガイドブックにのっている見所だけではなく、赤い崖の上にひっそりとたつ真っ白な灯台、新緑や紅葉の森の中の赤土の道、野生の花の咲き乱れる牧場でのんびりと草を食む牛たちなど、数えはじめるときりのない隠れた見所がたくさんあります。島に住む私たちが大好きな場所に、是非ご案内したいものです。

日本の旅行客の方々の中には、奥様のたっての希望でプリンスエドワード島に連れられてきたご主人様が、お帰りになる頃には「赤毛のアンだけかと思ったら、PEIって本当にいいところですね。是非また来ます!」とお二人ともPEIファンになってしまわれるというケースが珍しくありません。皆さんも気がつくと何度も島に足を運んで、アイランダーになってしまうかもしれませんね。